屋久島 世界遺産特集です!
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屋久島(やくしま) ◆世界遺産◆

屋久島の屋久杉(やくすぎ)

屋久島は日本での杉の南限です。その屋久島で一般に樹齢が300年ほどと言われている杉が、2,000年、3,000年もの長寿の杉になるのは、年間4,000mmから10,000mmもの多雨に恵まれている屋久島の特殊な自然環境と、屋久杉の樹脂の特性のおかげなのです。屋久島の土台は花崗岩で栄養分が少なく、杉の生長が他の地域に比べ遅くなります。すると、屋久島では年輪の幅が緻密になり材は硬くなります。そうなることで樹脂道に普通の杉の約6倍ともいわれる樹脂がたまります。この樹脂には防腐・抗菌・防虫効果があるため、屋久杉は屋久島で長い年月の間不朽せずに生き続けられるのです。また、硬質・防腐・抗菌・防虫などの特性をもつ屋久杉は古くから珍重され、屋久杉の平木がそのまま通貨になった時代もあったほどです。
屋久島の中でも通称、樹齢1,000年以上の杉だけを屋久杉と言い、1,000年以下を小杉、植林の杉を地杉と区別しています。屋久杉は、屋久島の標高にして600m以上から1,300mくらいの所に多く自生し、1,200m前後に巨大杉が多く見られます。

 

屋久島の屋久杉 〜縄文杉(じょうもんすぎ)〜 その1

1966年5月、上屋久町小杉谷の標高1,300メートル地点で、樹高30m、根廻り43mの縄文杉(じょうもんすぎ)が発見されました。発見された当時は、発見者(岩川さん)の名前をとって大岩杉と呼ばれていましたが、取材した新聞記者が縄文土器の火焔土器に似ているということからこの名前を付けたと言われています。
この縄文杉の推定樹齢は7,200年、世界最古の植物ともいわれていますが、あくまで推定樹齢ですので、確かなことはわかりません。
現在、縄文杉は一般の人の手には触れることができません。というのも、木の廻りを皆伐されたため、多量の雨と強風により土が流され根が露出し、さらには登山者が根を踏みつけるという状況が縄文杉を倒壊の危機に直面させていたからです。現在は、木の15mほど手前に設けられた高台から縄文杉を望めるようになっています。
縄文杉の樹齢は、当初は発見者岩川さんの推定で6,900年とされていましたが、その後1976年に九州大学助教授真鍋さんは、多くの杉の幹の生長と気象との関係から7,200年と推定したのです。しかし、この樹齢にいくつかの疑問の声があがりました。その一つとして、1984年環境庁が屋久島の地質を調べた結果、6,300年前の火砕流の跡が見つかったことで、屋久島の北西50kmにあった硫黄島付近で火山の爆発が起こり、火砕流が海を渡って屋久島を直撃したという説が出てきました。その時、高熱によって、屋久島の植物も全て消え、縄文杉も被害を受けていただろうと発表したのです。そうすると、縄文杉の樹齢は6,300年ではないか、と考えることが出来ますが、他の地質調査から、火砕流の被害を受けてから杉が発芽するためにある程度の時間を要した(1,000年くらい)と考えられています。そうなると、屋久島の縄文杉の樹齢は6,300年よりもさらに若いということになります。

屋久島の屋久杉 〜縄文杉(じょうもんすぎ)〜 その2

林野庁の調査により学習院大学教授木越さんが科学的な方法で縄文杉の樹齢を割り出すことに成功しました。放射性炭素を使った測定法(炭素14編年)で、木の中に含まれている炭素14という原子の数を測定すると、毎分15個ずつ減っていくことがわかっています。これを利用し、縄文杉の木片の炭素14の数を調べるとより正確な樹齢が分かるというものです。結果、1,920プラスマイナス150年前後、つまり多くても2,170年になりました。しかし、屋久島の縄文杉に限らず屋久杉は、中が空洞になっており、内部を腐らせて栄養を必要な部分に集めるため、一番古いところのサンプルが存在しません。つまりこの実験でも縄文杉の正確な樹齢は割り出せません。
様々な調査の結果、縄文杉は、硫黄島付近の噴火の際に倒れた前代の縄文杉の上に立った2代目の杉であるのでは?と考えられ、被害をうけてから1,000年近くは杉が生長することが出来なかっただろうという推測の元、推定樹齢4,000年から多くても5,000年ではないかとされています。しかし、はっきりとした樹齢を示す説がない以上、7,200年も間違いではないのかもしれません。

屋久島の動物たち

屋久島に生息する鹿や猿は、日本鹿や日本猿の亜種で一般的な大きさよりも少し小型です。
屋久島ではよく「ヒト二万、サル二万、シカ二万」といわれ、屋久島には多くの猿と鹿が生息しているように思えますが、実際には鹿は推定3,000頭、猿は80から120群いるとされ全体で2,500から3,000頭と推定されています。
また、屋久島では、豊かな森から流れ出る水には栄養分がたっぷりと含まれ、その栄養分によって海藻やプランクトンが育ち、更にそれが様々な魚介類の餌となって、屋久島の豊かな海を作りあげています。
屋久島ではイルカやウミガメの姿もよく見られ、ウミガメは5月〜8月にかけて産卵のために上陸します。特に、減少しつつあるアカウミガメの上陸頭数は日本一で、日本における総上陸数の3分の1が屋久島に上陸しています。
黒潮にのって産卵のために毎年多くのウミガメが上屋久町永田の前浜と田舎浜、屋久町栗生の栗生浜とさごし浜などにやってきます。しかし10年前には約600頭訪れていたアカウミガメも近年は東南アジアでの定置網にひっかかってしまうため屋久島には200頭ほどしかやって来ていません。
産卵は、約20分ほどでピンポン玉ほどの卵を50〜150個ほど産み落とし、それから2ヶ月ほどで卵が孵ります。生まれたウミガメは海面に反射した月明かりを目指して海へ帰り、また成長して生まれた浜に戻ってくる習性をもっています。

屋久島に関する豆知識

屋久島は花崗岩で出来た島で、約1,400万年前までは屋久島は存在していませんでした。しかしこの頃、地下十数kmの深さでマグマがゆっくりと冷え固まってできた岩石(花崗岩)が少しずつ浮き上がって来て、屋久島が出来たのです。花崗岩の上昇は現在も続いており、屋久島が誕生してから今日までの間にゆっくりと隆起した島は、九州で最高峰の山々を小さな島に造り上げました。
屋久島は大部分が花崗岩で形成されており、千尋の滝に見る巨大な花崗岩(400m×200m)からも推測出来るように、世界一巨大な一枚岩があるのではないか、という説もあるようです。

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