子宮外妊娠って何? 〜その症状と治療〜
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子宮外妊娠って何? 〜症状と治療〜

子宮外妊娠って、一体何?

子宮外妊娠は、本来ならば子宮内に着床すべき胚が子宮の外(ほとんどが子宮の卵管、特に卵管の入り口に近い膨大部というところ。子宮外妊娠全体の、98%といわれています)に付着し発育するためにおこります。
子宮外妊娠は、妊娠5〜6週になっても子宮内に胎嚢がみえず、不正出血を伴うケースが多いです。出血の量が増えているにもかかわらず尿中の妊娠HCGホルモンの値が下がらない場合には、この子宮外妊娠の可能性が強く疑われます。子宮腔内と子宮外の同時妊娠が起こるケースも珍しいながらも見られ、その頻度は妊娠約30,000件に1件と報告されています。 子宮外妊娠のため、卵管が破裂することによって腹腔内に大量出血し、生命の危険がおよぶということも稀にあるので注意が必要です。 妊卵の着床部位により,子宮外妊娠は、卵管妊娠,卵巣妊娠,腹膜妊娠,頚管妊娠妊娠などに分けられます。 膨大部の多くは卵管流産となり,卵管血腫,卵管周囲血腫,子宮後血腫を形成します。卵管峡部妊娠と間質部妊娠の多くは卵管破裂となり,腹腔内に多量の出血を認めます。頚管妊娠では重篤な外出血を認めます。

 

子宮外妊娠の症状

◆下腹部または骨盤の痛み
◆骨盤の片側が突っ張るような違和感
◆無月経(通常の周期が止まる)
◆異常性器出血…通常は極少量、点状出血。稀に出血が多量のケースも
◆乳房の張感、圧痛
◆悪阻症状、眩暈、吐き気
◆背部痛、背中の下部痛
◆腰痛
◆発熱
◆下痢または便秘

子宮外妊娠の原因

子宮外妊娠の原因は、卵管が詰まっていたり細くなっていたりして、受精卵が卵管を通過できず、子宮にたどり着く前にどこかで着床してしまうことが多いようです。 そして、受精卵が正しく子宮に着床されないと、早期の流産を招くことになります。月経が遅れたうえに少量の出血が続き、下腹部から肛門にかけて痛みも伴います。また、卵管内に着床したままの受精卵が成長を続けると、卵管が破裂し、腹腔内に出血を起こして貧血、めまい、脈拍低下、血圧低下、嘔吐、ショック症状などを起こします。

子宮外妊娠の治療(その1)

子宮外妊娠の治療は、妊娠の着床した臓器を摘出する根治手術と、機能温存を図る保存的治療に大別される。
1)根治手術
今後の妊孕性温存希望のない症例や破裂・癒着などにより卵管の損傷が著しく、再建が不可能と判断した例に適応されます。多くの例で腹腔鏡手術が適用されているのが現状です。
2)保存的治療
以下の待機的管理、外科的治療、薬物治療に分けられます。

子宮外妊娠の治療(その2)

A)待機的管理
腫瘤径5cm未満に加え、血中hCG2,000 IU/l以下の例。あるいは血中hCG1,000 IU/l未満の例を対象とすることで高率に待機的管理に成功したという報告があります。しかしながら最近では血中hCG値の推移が最も信頼性が高いという報告も相次ぎ、診断時hCG値に関わらず、経時的に測定したhCG値が継続的に低下する症例を待機的管理の対象とすることが多いのが現状です。
B)外科的治療
開腹手術
術式としては卵管部分切除・端々吻合・卵管切開内容除去、部分切除、遠位端開口、卵管内容圧出などがあります。これらの手術はいずれも腹腔鏡下にも手術可能であり、最近では開腹保存手術は卵管損傷の著しく強い例、腹腔鏡下手術の遂行が困難な例などに限定されます。
腹腔鏡手術
主として卵管膨大部妊娠に適応されます。間質部、峡部妊娠では治療後に卵管閉塞をきたす可能性が高く、後述する薬物療法が望ましいです。また本法による治療後約5から10%の確率で絨毛細胞の残存によるpersistent ectopic pregnancyが発症する事が知られており、注意深い経過観察が必要です。
C)薬物治療
プロスタグランジン療法
卵管の蠕動亢進、血管収縮作用による卵管の虚血、黄体退行作用を期待して用いられます。

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