睾丸炎って、どんな病気なの??
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睾丸炎の症状と治療

そもそも睾丸炎って何なの?

睾丸は、陰嚢(いんのう)内にある卵円形をした左右1対の男性生殖器で、二つの重要な働きをしています。その一つは、精子の形成です。精子は睾丸の精細管の中でつくられ、睾丸の後面に位置する副睾丸に運ばれます。精子は副睾丸に長期間とどまって成熟し、運動能力を得て、精管を経て精のう腺にたくわえられます。
もう一つの働きは、男性生殖器の発達を促す男性ホルモンの合成・分泌です。男性ホルモンのなかでも最も大きな作用を持ち、二次性微をもたらすのがテストステロンです。テストステロンは、脳の下垂体から分泌される黄体化ホルモンの刺激を受け、睾丸の間質組織にあるライデイッヒ細胞で合成・分泌されています。睾丸の働きは生殖活動に大きく関わっているため、睾丸の病気によって男性不妊症を招くケースが出てきます。

睾丸炎の種類と症状について

最も多くみられるのは副睾丸炎です。ウイルスや細菌感染のよる炎症や先天異常が原因で、睾丸に痛みや腫れ、機能不全などの症状が引き起こされることがあります。
・睾丸に炎症が起こる睾丸炎(精巣炎)  ・発症率の高い副睾丸炎(精巣上体炎)
・子どもに多い睾丸捻転(回転)症  ・陰嚢内に体液がたまる陰嚢水腫
・睾丸が陰嚢内に下降しない停留睾丸  ・思春期に症状が現れる睾丸機能不全症
・精索静脈に変形が起こる精索静脈瘤  ・睾丸や副睾丸の周囲にできる精液瘤
・その他の睾丸の病気 

睾丸炎の検査と診断について

〜泌尿器科で、きちんと病気を鑑別〜
睾丸の病気の診察では、まず問診、視診、触診が行われます。
触診では、睾丸や副睾丸の位置、膨張の程度、硬結(しこり)、圧痛の有無などを調べます。睾丸と副睾丸がひとかたまりになっている場合は、急性の睾丸炎副睾丸炎が疑われます。 陰嚢内にあるはずの睾丸に触れることができないときは、停留睾丸か無睾丸症の可能性があります。
睾丸の病気は、視診と触診でほぼ見当がつきますが、確定診断のためには、必要に応じて透光検査や 超音波検査などが行われます。透光検査は陰嚢水腫の診断のために行うもので、懐中電灯を 陰嚢部にあてて、陰嚢が透けて見えたら陰嚢水腫と診断されます。このほか、男性不妊症の診断のためには、精液を採取して精子数や運動率などを調べる精液検査や、 精子の形成機能をみる睾丸生検などを行います。

睾丸炎の治療について(その1)

急性睾丸炎と急性副睾丸炎の治療では、抗生物質や消炎鎮痛剤が処方されたり、陰のう部を軟らかいサポーターで固定したうえで冷湿布を行います。通常1〜2週間で徐々に症状は治まり、1〜2ヶ月で完治します。しかし、急性睾丸炎で睾丸に膿瘍を形成したケースや、慢性睾丸炎、慢性副睾丸炎の多くは、睾丸あるいは副睾丸の摘出手術が必要となります。 睾丸捻転症では、睾丸が壊死を起こさないように、発症後6時間以内に治療をする必要があります。捻転が軽度の場合には、陰のうの外側から精索のねじれを手で治すこともありますが、大部分は手術で回転を元に戻します。睾丸がすでに壊死を起こしている場合には、睾丸を摘出しなければなりません。
停留睾丸は、黄体ホルモン放出ホルモンを投与してしばらく様子をみますが、睾丸が下降しなければ、睾丸を陰のう内に下降させて固定する精巣固定術が行われます。
陰のう水腫は通常、陰のうに針を刺して液体を抜く穿刺法で治療しますが、再発がみられるケースは、根治手術の対象になることもあります。 また、睾丸機能不全症では、男性ホルモンや性腺刺激ホルモンの充てん療法により、二次性微や受精能力を回復させることができます。 なお、手術で一方の睾丸を摘出しても、もう一方が正常であれば不妊症になることはありません。
まとめ: 治療中は安静を心がける
急性睾丸炎や副睾丸炎などの治療中は、安静を心がけ、腫れが完全に治るまで刺激の強い飲食物はなるべくとらないようにします。又、飲酒や性行為も控えるようにしましょう。

睾丸炎の治療について(その2)

睾丸炎をはじめとする睾丸の病気のなかには自覚症状に乏しいものもあり、気づいたときにはかなり症状が進行し、手術が必要になるケースも多くあります。入浴時に陰のう部のしこりや腫れの有無をチェックする習慣をつけておくとよいでしょう。子どもに起こる病気もあるので、親が日ごろからチェックするようにします。
睾丸の病気になると、性生活や不妊症に対する不安を抱きやすいものですが、ほとんどは適切な治療によって改善します。恥ずかしがらずにパートナーと十分に話し合い共に病気を理解し、協力しながら治療に臨む姿勢が大切です。

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